反省・いらなかった道具:大きすぎる焚火台

  かつて、キャンプ場では焚火をしたことがありませんでした。直火を禁止しているキャンプ場がほとんどだったからです。
 今は、「焚火台を持参するなら、焚火をしていい」「しかも、薪を販売している」というキャンプ場が増えています。これは新しいキャンプスタイルを象徴する出来事の一つだと思います。
 それがうれしくて、つい、いらない物を買ってしまいました。(製品には何の欠点もありません)

 たぶん時効だろうと勝手に判断して、「いらない物を買ってしまった経緯」をお話しします。
 長年の雑多なアウトドア歴の中で、一番の楽しみは、ホワイトウォーター用のカナディアンカヌーで、上流から下流、最後は海まで川を下ることでした。キャンプ道具を積み込んで何日もかけてツーリングをしていきます。
 そんな時、キャンプをするのは人里離れた広々した河原です。たいていの場合、豊富な流木がありました。
  流木を集め、日が暮れる頃に焚火を始めます。河原で巨大な焚火を独占するのは何にも代えることはできない喜びです。

 キャンプ再開時に、何よりも早く入手したのは焚火台でした。ネットでサイズを調べて一番深さがあり大きな焚火台を購入しました。
 さっそく、支笏湖美笛キャンプ場で焚火をしました。大きな焚火台に積み上げた乾燥した広葉樹の薪が盛大に燃えていきます。大満足の夜が更けていきました。
 寝る前にトイレに行って戻ってくると、いくつかのほのぼのとした焚火の中に、一つだけ「どこの馬鹿がキャンプファイヤーをやっているんだ」と、疑うような焚火があるではありませんか。
 その馬鹿が誰かは、もうお分かりですね。

 その後は、ちゃんと薪割りをして、大きな焚火台でつつましく静かな焚火を楽しんでいます。

薪割りも楽しいですよ。