ジェントス LED ランタン・エクスプローラー EX-109D

 昔話です。社会人になって釧路を拠点とする東稜会という山岳会に入会し、知床を中心に登山をしていました。

 知西別沢から稜線に近い羅臼湖に登るために登山基地になる羅臼の野営場で前泊しました。(さすがに前泊の写真はありません)トイレから戻ってきた会長が「ここ、電気来てなかったよな」というのです。顔をあげると、近くに街灯のような明かりがついているではありませんか。駐車場から少し離れた場所なので、車のライトではないはずです。「何だろう」と思いながらも、ハードな翌日の行程にそなえすぐに寝てしまいました。翌朝、出発前に明かりがあった場所に行ってみると、緑色に塗られた灯油ランプのような物がありました。書かれていた「Coleman」という文字を記憶しました。
 その頃、釧路はフライフィッシングの聖地になっていて、釣具屋の「武美」には、札幌でも見たことがないようなアウトドアグッズが入荷していました。そこで「魔法の明かり」を発見し、入手してしまいました。「魔法の明かり」に手を染めて以来、神聖だった登山の前泊は禁断の夜更かし屋外宴会に堕落していきました。
 それ以来、ずっとコールマンのランタンを使い続けてきました。

 今回、テント内で生活するスタイルを計画するにあたって、火を使うガソリンランタンやガスランタンは対象外でした。当然のようにLEDランタンを導入することにしました。革命的な進化を遂げていることが決め手になりました。北海道では、2018年に全道ブラックアウトという大停電を経験しており、その対策として強力な製品を導入していたからです。
 改めて調べてみると、なんと1000ルーメンという製品が出てきているではありませんか。「ジェントス LED ランタン・エクスプローラー EX-109D」を購入しました。 ガソリンランタンをしのぎ、テントを家の中に変えてしまう「現代版魔法の明かり」です。またしても、キャンプのイメージが変わりそうです。
 明るく安全で、マントルが崩れる心配もない。「現代版魔法の明かり」LEDランタンを使うようになってから、かつての「魔法の明かり」ガソリンランタンを車に積むことはなくなっていました。