自作したキッチンテーブルは、とても快適

 キャンプの世界にキッチンテーブルという物が存在するとは考えたこともなかったのですが、テント内の限られたスペースを効率的に使うために、雑誌やネットを参考にしながら、ブラックウォールナットと壁掛け収納用のワイヤーネットで自作しました。左側の2段に使っているネットは30×45㎝、右側の3段に使っているネットは 30×60㎝ です。裏側にアルミの筋交いを付けて、ぐらつかないようにしています。 

 左側の天板は コンロを置く場所として設計したため、耐熱性を考慮して アルミを用いています。使わなくなったキャンプ用テーブルの天板を加工しました。1番上の段はガスコンロ「タフまる」の定位置です。2段目には、クッカーと食器を置いています。3段目には、重量があるダッチオーブンとスキレットを置いて安定性を高めています。
 右側はキッチンスペースに当たります。高さは自宅のキッチンと同じ80㎝にしています。天板は軽量化とキャンプ用のイメージのために、すのこ状に作りました。一番上の段はチェリー材で作ったまな板の定位置です。奥に見えるこれも自作のオーバルボックスには、その日使う調味料とカトラリーを入れています。写真ではスノーピークの雪峰が写っていますが、基本的には、まな板とオーバルボックス+使用する食材や鍋などの置き場にしています。天板の手前には、ハードメープルのシェーカーペグを付け、その日の料理で使用するカトラリーを下げています。2段目には、ウォータージョグが見えます。その他カップや珈琲ドリッパーなどの小物を置いています。3段目にキッチンペーパーが見えますが、普段、この段は開けておくようにして、使い終わった食器の一時的な置き場などに利用しています。4段目にはごみ箱を3つ並べています。地域によって分別の方法が違いますが、3つの箱があれば中に入れる袋を工夫して対応できるています。最初は別の場所に小さなごみ入れを用意しましたが、使いやすさからこの位置に落ち着きました。
 ポイントは、「焼肉の日にはお玉はいらない」というように、その日のメニューに必要な調理器具を厳選して出しておくことです。必要な器具をすぐに取り出し使用後は簡単に片づけることができ、物を探す時間を節約できることができます。
 クーラーボックスを、キッチン台の右側に置くことで、スムーズな動線が生まれました。
 機能的なばかりでなくテントに楽しい雰囲気を作り出してくれています。

 キッチン台を分解しながら、構造を説明。

 キッチン台の魅力を動画で解説

調理器具を片付けながら、自作キッチンテーブルの機能を紹介

キッチンテーブルの設計図