テント内のカナリア・一酸化炭素チェッカー

 登山やカヌー、バックカントリースキーなどのアクティブなアウトドアスポーツと違い、それ自体を楽しむ新スタイルのキャンプは、危険が少ない遊びのはずです。しかし、自然の中で行う活動は、どんなスタイルでも細心の注意が必要です。
 キャンプ特に冬キャンプで直接、命にかかわる最大のリスクは一酸化炭素中毒です。実際に多くの事故の事例がネット上にもあげられています。

 一般に、テントメーカー、暖房機器メーカー、キャンプ場は、テント内での燃焼系火器の使用を禁止しています。
 しかし、それを忠実に守っている冬キャンパーはほとんどいないのではないでしょうか。私も含めてです。
 比較的安全とされる灯油ストーブでも、換気は絶対に必要です。
 日本ガス石油機器工業会という団体から、「なぜ換気が必要なの」という情報が提供されているので、ぜひご覧ください。要点を紹介すると、「灯油が燃焼するためには、理論的には1.16kW(1,000kcal)あたり約1㎥程度の空気量が必要で、テントであっても積極的な換気が不可欠」ということです。
 テントのどこかで換気をしっかりしたうえで、火器を使用することが前提になります。
 当然ながら、締め切ったテント内で炭を使用することは絶対に避けなくてはなりません。
 
 そうした中で、決定打となるのは、一酸化炭素を探知して警報音を鳴らす「一酸化炭素チェッカー」です。冬に限らず、テント内に常備して安全を確保することが絶対に必要です。